巨大地震から生き抜く方法 危機管理の専門家が教える「鉄則」と「秘密アイテム」 - ZAKZAK
2016.4.18
避難所では携帯電話の充電も欠かせない=18日、熊本県益城町
改めて「地震列島」であることを知らしめた熊本地震。巨大地震を前に私たちはどのようにして自分の身を守ればよいか。危機管理の専門家がその鉄則と、自らも導入を実践した秘密アイテムの存在を明かした。
「みんなの防災事典」(PHP研究所)などの著書がある危機管理アドバイザーの山村武彦氏は「2階建て住宅の場合は2階で就寝するのも1つの案。普段から玄関や廊下にモノを置かないなど避難経路を確保することが重要だ。テレビや本棚といった大型の電化製品、家具はかならず固定することもけがを防ぐことにつながる」と話す。
万が一、閉じ込められた際、自身の存在を他者に示すために有効なアイテムの1つが笛だが、選ぶには注意点がある。山村氏は「ガラスや壁にはばまれても、確実に外に音が届かなければならない。米国の沿岸警備隊も使用する『ストームホイッスル』、その名の通り、嵐のなかでも聞こえるような性能のものを確保したい」と話す。
次に、発生後の身を左右するのが普段からの備えだ。水や食料は1週間分とはよくいわれるが、山村氏は「持ち出し袋に入れておくのはもちろん、車で避難することも想定してトランクにも準備しておくなど、必ず2~3カ所に分けておくこと」を強調している。
緊急時には何か特別なものよりも、ふだん使うものが重要視される。「常用している薬は必ず数日分は用意しておきたい。保険証のコピーも準備しておくといいだろう」(山村氏)
海外では被災地が停電した場合、ソーラーバッテリーが用意されるというが、日本ではまだ十分に配備されていない。
「そのため一家に1台、カセットガスを燃料にする発電機があれば心強い。私の自宅にもあるが、扱いも簡単で妻もすぐにエンジンを始動できる。カセットガスは卓上コンロや、ほかの用途にも使えるので大変便利だ」(同)
山村氏は「昔、侍の間には、万が一のときに備えてお金を下着に縫い付ける『肌付け銭』という習慣があった」とし、「現代でも緊急時に備えて、小銭を含めて1万~2万円は手元に置いておくべきだ」と話す。
改めて身の回りをチェックしたい。
カセットガスは保管方法に気を付けないと逆に怖いかも…。
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