2016年4月22日金曜日

し R.T. ☆ … (ナイキ)

「ジバンシー」デザイナーがナイキを再定義 - WSJ

リカルド・ティッシが新しい美学と機能を追求

デザイナーのリカルド・ティッシ(左)とオリンピックで4つの金メダルを獲得した米陸上競技選手のサーニャ・リチャーズロス

By SARAH CRISTOBAL

2016 年 4 月 20 日 08:03 JST

「ジャンプして」と言われ、オリンピックで4つの金メダルを獲得した米陸上競技選手のサーニャ・リチャーズロスは間髪を入れず尋ねた。「どのぐらい?」 そう言うと、丈の短いブラックのシャツに白い線があしらわれたレギンス、そして足首まであるファスナー付きスカートを着た彼女は、腰を下ろしたデザイナー、リカルド・ティッシの頭上高く跳躍した。

リチャーズロスが着ているのは、ティッシが初めてナイキのためにデザインしたスポーツウエア「NikeLab x RT」だ。このシリーズは、トレーニングというものを再定義するかもしれない。約30アイテムで構成されるNikeLab x RTは今夏のリオデジャネイロ五輪に出場する選手のためにデザインされ、一般向けにも7月から販売される予定だ。

ティッシは、「スポーツのためのコレクションではあるが、ファッションのアイテムとしても使えるものを作りたい」と述べ、彼の先端的なデザインのウエアがスポーツシーン以外でも愛用されることを期待している。

この力強いプリント柄のために、ティッシはイタリアとブラジルと米オレゴン州の花を組み合わせた。左上から時計回りに「NikeLab x RT」シューズ150ドル、Tシャツ85ドル、ハット60ドル、バッグ85ドル

ティッシは、イタリア生まれの41歳。2005年にジバンシーのウィメンズウエアのクリエーティブディレクターに就任し、オートクチュール、プレタポルテ(既製服)、アクセサリーのデザインを担ってきた。それから11年、彼は現在、メンズも含めた年8回のコレクションを統括する。ドクロや十字架を取り入れたゴシックタッチのデザインと街着を融合させ、モノクロから鮮やかな色彩までをまるでパレットのように取りそろえたティッシの服にはマドンナやリアーナ、カニエ・ウエストといった有名人のファンも多い。

2年前、ナイキに同社のトレードマークとも言うべき1982年生まれのスニーカー「エアフォース1」を刷新して欲しいと頼まれたのをきっかけに、ティッシは全く新しい美学を同社に持ち込んだ。ローカット、ミッドカット、ハイカットのデザインに加え彼は黒、白、オレンジにストライプを入れた膝丈のブーツをデザインした。「成功するとは思っていたけど、こんなにうまくいくとは」とティッシは笑いながら話す。(今でもイーベイでは希望小売価格の2倍以上の700ドルで売られている)

続いて彼とナイキは今年2月、NBA(プロバスケットボールリーグ)のオールスターゲームを前に、やはり80年代のバスケットボールシューズ「ダンク・ラックス・ハイ」のニューモデルを発売した。

それと並行してティッシはナイキのためにスポーツウエアのデザインを始めた。ナイキはこれまでにもコムデギャルソン出身のデザイナー阿部千登勢と、高級スポーツウエアをコラボしたことがあった。しかし、今回はデザイナーたちが扱い慣れた絹やレースといった素材から離れ、特許を取ったナイキの新素材を使いスポーツウエアとしての機能も追求しようとしている。

し R.T. ☆

☆が付きましたが…?

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