シンドラー、日本の昇降機事業から撤退 日本オーチスに譲渡 :日本経済新聞
2016/4/5 19:33
エレベーター事業を手掛けるシンドラーエレベータ(東京・江東)は5日、保守・修理などサービス事業を日本オーチス・エレベータ(東京・文京)に譲渡すると発表した。シンドラーのエレベーターを巡っては2006年に東京都港区で死亡事故が発生。受注が急減し、07年に日本での新規販売をやめていた。サービス事業の譲渡で日本事業から完全に撤退する。
譲渡額は非公表。シンドラーと日本オーチスは新会社を設立してサービス事業と約390人いる従業員のほぼ全員を新会社に移管する。シンドラーは年内に新会社の株式を全て日本オーチスに譲渡する予定だ。他メーカーのエレベーター・エスカレーターの保守作業を手掛ける子会社の全株式も日本オーチスに譲渡する。
06年の死亡事故以外にも、昨年、保守・点検を担当していた男性社員=懲戒解雇=が東京都や千葉県の都市再生機構(UR)住宅で故意にエレベーターを止め、利用者を閉じ込めた事件も発生していた。シンドラーは事業はやめるものの、日本法人は存続させ、訴訟などに対応する。
シンドラー、国内事業を売却 日本オーチスに、裁判対応に専念 | どうしんウェブ/電子版(経済)
04/05 19:44
スイスのシンドラー・ホールディングの日本法人「シンドラーエレベータ」(東京)は5日、国内の昇降機の保守などサービス事業を「日本オーチス・エレベータ」(同)に売却すると発表した。事業売却などで事実上、国内昇降機事業から撤退し、死亡事故を巡る裁判の対応に専念する。金額は非公表。
シンドラー社は、06年に都内マンションで高校生が同社製のエレベーターに挟まれて死亡した事故などを受け、国内でのエレベーターの新規販売を見合わせている。
日本オーチスは、シンドラー社のサービス事業を分離して設立する新会社と、関連業務を担う同社の子会社の全株式を、年内をめどに取得する。
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