日本株を「アンダーウエート」に下げ=蘭NNインベストメント | ロイター
Business | 2016年 04月 7日 23:17 JST
4月7日、蘭NNインベストメント・パートナーズは、日本株の投資判断を「オーバーウエート」から「アンダーウエート」に引き下げた。写真は3月23日、都内で撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 7日 ロイター] - オランダの年金・投資ファンドマネジャー、NNインベストメント・パートナーズは、日本株の投資判断を「オーバーウエート」から「アンダーウエート」に引き下げた。
NNインベストメントの最高投資責任者(CIO)、ハンス・ストーター氏がロイターのインタビューに応じた。
日本株に対しては、2012年12月頃から前向きな見方を維持してきたが、米金利見通しの不透明性とそれに伴うドル安リスクを受けて3月下旬に変更した。
同氏は「ドル安は目先、英米や新興国には追い風となるため、これらの地域を選好する。日欧は通貨高が企業収益を下押しする恐れがあり、われわれの中では優先順位が下がる」と語った。
安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」が成功するかどうかを判断するのは時期尚早としながらも、日銀が米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)より長く持ちこたえることができれば、成功する見込みは十分あると述べた。
その上で「日本企業が余剰資金を配当や自社株買いに回し、生産性の伸びに対する投資を行なっていないことがリスクの1つ」と指摘、長期的には懸念材料だとした。
NNインベストメント・パートナーズの前身はINGの保険・投資部門。ストーター氏の運用資産規模は昨年12月末時点で1870億ユーロ(2125億ドル)。
この向きの判断は増える予感。
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